面接のコツ KNACK of INTERVIEW

企業との面談に際しては、ハーフタイムの各営業担当者と事前に入念な話をした上で、面談に臨んで戴いております。その際によくお話することの中から、「面談でよく聞かれること」についてご紹介したいと思います。企業の人事担当者からどんなことを聞かれるのかを事前に予想し、ある程度ご自分の考えを頭の中でまとめておかれれば、スムースな面談になるかと考えております。どうかご参考にして戴き、面談の際にお役立て戴きたいと思います。

※正社員での面談を想定しておりますが、それ以外の場合でも参考にして戴けましたら幸いです。

 

【よく聞かれる質問】

01) なぜ前の会社を辞めたのですか?
02) 前の会社ではどのような仕事をしていたのですか?
03) いつごろから就業することができますか?
04) 今まで当社のことをご存知でしたか?
05) 転職回数が多いようですが、何かご事情があったのですか?
06) 給与はどのくらいを希望しますか?
07) 当社以外にどこか受けていますか?
08) 当社の店(商品・サービス)を利用したことがありますか?
09) 転職することに家族は賛成してくれましたか?
10) 将来独立したいと思いますか?
11) 仕事上の成功談・失敗談を聞かせてください。
12) 派遣契約からでも構わないですか?
13) コンピューターはどの程度使うことができますか?

まず、よく聞かれる質問として13の質問を挙げましたがみなさまどのような答えを考えられたでしょうか?面談の答えは付け焼刃では説得力も欠けますし、自分の言葉でなければ相手に伝わらないとは思いますが、我々が考えます返答の際の注意点をご紹介しておきたいと思います。ご参考にされては如何でしょうか。

 

01)なぜ前の会社を辞めたのですか?
是非とも転職して自分の会社に来てほしい、と面談担当者は思って面談しているのですが、就業後に自分の会社から転職することは望んではいません。よって、今までの退職理由の表現次第では、不安を持たせることになり兼ねません。今までの会社のことをなるべく中傷することなく、前向きな転職の動機をアピールしてください。「目標達成のためには転職という選択も止む無しだったんだな」と思わせるような表現を考えておいて下さい。

02)前の会社ではどのような仕事をしていたのですか?
「簡単な前の会社の概要」「担当した業務内容」「自分のポジション」「自分の実績」を織り込むことを忘れずに、自分がアピールしたい業務内容を中心に、具体的に簡潔にまとめて話してください。また、それらの経験してきた業務を、今回の就業が決定した後には、どのように活かしていきたいと考えているかも関連付けて話せるようにしておいて下さい。

03)いつごろから就業することができますか?

「採用が決まり次第すぐにでも出社できます」と答えられることがベストですが、就業中の方はそうはいきません。大体の企業では、1ヶ月前の退職の告知が必要となっていると思いますので、就業中の方は「採用が決まり次第、引継ぎや退職手続き等で1ヶ月ほどお時間戴けましたら出社できます」とスッキリ答えたほうが良い印象を与えます。ここで口篭もると就業の意思を疑られかねませんので、ご注意ください。大勢に影響が無い理由で、且つ1〜2週間のズレであれば、採用が決定した後に云っても問題はありませんので、先ずは就業の意欲を伝えるようにして下さい。


04)今まで当社のことをご存知でしたか?
「全く知らない」という答えが如何に相手に失礼なことかは、逆の立場になれば自ずとわかると思います。会社の規模や社歴によって、調査・研究に限界があることは事実ですが、全く情報がゼロということは絶対に避けねばなりません。会社の内容がある程度わかったら、求人の職種と併せて「御社の**という点に非常に興味をもっており、求人されている**という職種で自分を御社の一員にして戴けるのであれば、御社に**という点で貢献できるように尽力致します。」という意欲をアピールしていきましょう。
また、会社の方向性や指針を理解しておくことも必要です。なお、その会社のことを研究するだけでなく、余力があれば、業界のこと、同業他社のことを調べておいても良いかもしれません。調査にはWEB検索が手軽で初期情報検索に役に立つことは云うまでもありません。自社のホームページくらいは最低限でも観ておいた方が良いと思います。
検索の方法等でご質問がありましたら、ハーフタイムまで遠慮なくご連絡ください。

05)転職回数が多いようですが、何かご事情があったのですか?
当然のことながら、面談をする人としても「当社に入社してくれても早く辞めてしまうのでは?」と必ず懸念されます。一回一回の転職がいずれも前向きな転職であったことを強調し、むしろ多くの組織や業務を経験していることを自分の強みとして自信を持った受け答えをして下さい。 なお、学歴も職歴も、途中に空白期間があれば必ず内容を聞かれますので、ご自身の履歴書と職務経歴書を再度見直してみては如何でしょうか?無職の期間であっても「求職活動」というコメントをきちんと記載している方の印象が良いことは言うまでもありません。

06)給与はどのくらいを希望しますか?
まず、いままでの給与を聞かれることがあります。その場合は正直に答えて構いません。その際はできるだけ正確に、また「額面」でお答えになるほうがよいでしょう。たまに「手取り」でお答えになる方もいらっしゃいますが、扶養家族の数や住んでいる場所により給与から天引きされる金額が異なりますので、必ず額面でお答えになってください。
さて、希望する給与についてですが、自分の年齢、経験、能力などを客観的にとらえた額をはっきり出すべきです。「おまかせします」では自信がないと思われてしまうおそれもあります。しかしながら、能力以上の高い金額を要求するのは考えものです。前職の役職とみなさまの能力や成績を一度切り離して、市場の相場を客観的にとらえて提示してみましょう。

07)当社以外にどこか受けていますか?
企業は採用を決めたときに本当に入社してくれるのか、また応募者の志向を知ろうとしていますので、かけもちで数社を受けていても決してマイナスとはなりません。正直にお答えになって結構です。社名までいう必要はないですが、「同種の製品を扱う販売会社とメーカーを一社ずつ」という程度までは答えたいものです。ただ、違う業種や違う職種を複数受けている場合は、その理由を説明できないと、一貫性がないと思われてしまいますので、きっちりとした理由づけが必要です。

08)当社の店(商品・サービス)を利用したことがありますか?
前述の「当社のことをご存知でしたか」という質問に対する答えとよく似ています。「全くない」という場合であっても、情報がゼロということは絶対に避けてください。種類や名称、サービスの内容など、できるかぎり事前に調べておくほうが良いでしょう。「実際に利用したことはありませんが、**というものと××というものがありますよね。私は××のほうが好きです。なぜなら…」というように自分なりの意見を言うことができ、「そうですか、実はあの商品は…」というように、相手からも情報を引き出せるので、面談がスムースに運べるはずです。

09)転職することに家族は賛成してくれましたか?
家族の場合、特に既婚者の場合は、配偶者の方の了解が得られているかは、企業としても気になるところです。家族の方に内緒にしておいたために、採用決定の後、家族の反対にあって、転職をとりやめることになったケースも少なくないからです。終業時間や出勤日が変わったり、仕事の環境の変化に対応するには家族の協力がなくしては難しいものです。面談の際に面談担当者が安心するように、必ず事前に家族の同意を得るようにしておきたいものです。

10)将来独立したいと思いますか?
正直にお答えになって構いません。しかしながら、独立したいという場合、あまりそれを強調しすぎてしまうと、会社はそのための踏み台にすぎないのではと受け取られてしまいます。「将来的には独立の希望もありますが、今はこの業界(もしくは職種)で自分を磨くことが第一です。」など、会社でのお仕事が将来的に自分のキャリアにつながるようにアピールされてはいかがでしょうか。

11)仕事上の成功談・失敗談を聞かせてください。
面談担当者は、みなさまの成功談を聞くことで、どのような思考や、どのような行動をとって成功に導いたのか、仕事への取り組み方や積極的な姿勢を見ようとします。また、そのときどういう気持ちだったを聞き、仕事への達成感を感じることができる人かどうかを判断します。ここで注意しなければならないのは、「自慢話」にならないように気をつけることです。また、失敗談についても同様です。「特にありません」より、臆せず話をして見て下さい。むしろ失敗を好機として、苦難を幾度も乗り越え、成功に導いてこられた方のほうが面談担当者には魅力的に写るのです。

12)派遣契約からでも構わないですか?
「まずは派遣契約からでも構いません。」とお答えになられてみてはいかがでしょうか?昨今の経済情勢が思わしくない中、企業は従来より正社員の採用に慎重になっており、まずは派遣契約でみなさまと一緒にお仕事をしてみたいというケースが増えてきています。採用する企業としては「実際に働いて見て良い方だったら正社員として採用したい」と考える企業も増えてきています。就業形態にこだわらず、企業側から「是非正社員でになってほしい」と言わせて見せる!というように前向きにとらえてみては如何でしょうか?

13)コンピューターはどの程度使うことができますか?
仕事では使ったことがないけれども、家では使っている方、また昔のソフトは使えるけれども、現在のソフトは経験がない方。それぞれいらっしゃると思います。コンピューターは「目的」ではなく仕事をする上でのひとつの「手段」です。その昔、タイプライターやテレックスなどを初めて使用したときのことを思い出してください。一生懸命使い方を覚えませんでしたか?「業務で使うことが必要であれば、問題なく克服できる」という姿勢が一番重要だと思います。
ある方が企業との面談をした際に面談担当者から「マイクロソフトのアクセスというソフトを業務で使うのですが、大丈夫ですか?」という質問を受けました。その方はエクセル、ワードは上級でしたが、アクセスというソフトは殆ど経験がありませんでした。その質問に対して、「いえ、経験がないのでできません」とお答えになりました。結果、不採用ということになったのですが、後に面談担当者に聞いたところ、「経験はありませんが、いままでもエクセル、ワードをこなしてきたように、自分で勉強して、是非対応できるようにしたいと思います。」というくらいの前向きな姿勢を見せて欲しかったとのコメントでした。 その方はエクセルやワードを克服してきたように、おそらくアクセスも克服できたと思います。是非とも前向きな姿勢で考えてみてはいかがでしょうか。
またパソコン習得の早道はどんどん使ってみることです。「やってみたい。でも基礎が分からない!」という方のためにハーフタイムもお手伝いをさせて戴いております。


以上、いくつかの例を挙げてみました。企業の面談担当者は、短い時間の中で面談に来られた方の「人となり」を総合的に判断します。ではどのような観点で判断するのかまとめてみましょう。


■仕事をこなしていけるか(適性)
■仕事に対する熱意があるか(意欲・積極性)
■職場になじめるか(協調性・適応力)
■仕事をやり遂げることができるか(責任感)
■社会人としてどうか(社会性)
■一緒に働くパートナーとしてどうか(人間性)

面談担当者は限られた時間の中でこれだけのことを読み取るのは大変です。それだけみなさまの表現の仕方も重要になってくると思います。求められる職種に対して、ご自身の業務知識、能力、経験を客観的に把握し、何ができるのか、またどういう人柄なのか、これらを上手く表現するためのいくつかのポイントを整理してみましょう。



(1)話すときは簡潔に、分かり易く
自己PR、また質問に答えるときも、簡潔に、具体的に、分かり易く答えるのが良いと思います。また質問に対する答えの際に、前置きが長くなると結論がどこにあるか分からなくなってしまう場合がありますので、「それは○○です。理由は2つあります。1つは…」のように結論から先に話をして、相手を安心させ、その後理由を述べていくのもひとつの方法です。

(2)言葉のキャッチボール
面談担当者から聞かれたことに対して的確に答えるということが重要です。「あさって」の話をしてしまわないように面談担当者の質問を注意深く聞きましょう。相手が何を聞きたがっているのか、何を知りたがっているのかを冷静に、また充分理解し、頭の中で整理してから答えましょう。

(3)意欲・積極性
面談担当者が最も敬遠するのは、消極的で覇気がないタイプだそうです。今までどのような姿勢で仕事に取り組んできたのかは仕事を通しての話から判断されますが、態度でも判断されます。視線をそらしたり、うつむき加減では自信や意欲を感じ取ってもらえません。相手の目を見て機敏でメリハリのある話し方で積極性をアピールしましょう。

(4)転職の理由
必ずといっていいほど聞かれることは、転職もしくは退職した理由です。以前の仕事についての不満などをお話したいお気持ちは分かりますが、面談担当者は、せっかく採用しても同じような理由で辞めてしまうことにならないように、これを見極めようとしています。キャリアアップ等の前向きな姿勢が伺える答え方が良いと思います。


番外編:やらないほうがよいこと
(1)遅刻
「遅刻をする人は社会人と扱われない。またいかなる遅刻においても、その遅刻に理由などない。」とおっしゃる方がいました。面談の時間には遅れないよう、初めての場所であれば、迷うことも計算に入れて余裕をもってご自宅を出ましょう。
(2)横柄な態度
面談中に足を組んだり、腕組みしたり、友人同士のような言葉遣い、相手を見下すような言葉遣いなどの横柄な態度もいけません。また携帯電話もオフにしておくことを忘れずにしてください。
(3)相手の話を遮る
相手の話をまず最後まで聞きましょう。途中で遮って話す方は自己中心的な方と見られることがあります。

 

面談の際に必要なことは色々とありますが、綿密な準備が必要であることは間違いありません。付け焼刃の言葉や気の利いた言葉よりも、自分の思っていることを自分の言葉で云うことが重要だからこそ、あらかじめ想定される質問を頭の中に入れておくことが必要です。

次に必要なことは、相手との会話のキャッチボールを成功させることではないでしょうか。相手に対して妙にへりくだったり、自説を曲げてまで相手の意見に同調する必要はありませんし、いつでも自分に自信をもち、毅然とした態度が必要であることはいうまでもありません。

しかしながら、相手との会話のキャッチボールが出来なければもっと困ります。面談という限られた時間の中でお互いを理解しあうことは大変難しいことです。その時間の中で、お互いが自説を主張し合うと収拾がつかない面談になってしまいます。相手が何を云わんとしているのか、相手は何を聞きたがっているのか、相手はどのような趣旨でこのような質問をしているのか? などということを考えながら、「自分が言いたいことを言い、アピールする面談」ではなく、「うまく相手と会話のキャッチボールを行いながら自分のことを少しでも判ってもらえるような面談」にしてください。